東京の隠れた名スポット「奥多摩湖」


東京西端にある大きな湖

奥多摩湖は東西に延びる東京都の最も西にあたる部分にある湖です。

湖といっても自然にできたものではなく水源を維持するために作られた人造湖ではありますが、隣接する小河内ダムにより都心部に大切な水を送る役目をしています。

小河内ダムは東京都奥多摩町にあり、都心から約65kmという距離にあります。

65kmという距離感はツーリングをしようとする人にとってもちょうどよい距離となっており、適度にバイクに乗った充実感がありつつも乗り疲れすることのない場所と言えます。

小河内ダムに貯えられた水はダム直下の水力発電所で電力利用されたあと、多摩川を通じて都内や埼玉県での各地への水道原水として使われる流れになっています。

参考>>奥多摩観光協会 奥多摩町観光案内所

奥多摩湖といえば紅葉が有名

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奥多摩湖は人造湖ながら大変に広く、周囲を豊富な自然に囲まれていることからハイキングや散策のためのスポットとして愛されています。

中でも特に評価が高いのが紅葉の時期で、横に長い湖を取り囲む低い山々の紅葉が湖に反射する様子は都内絶景の一つとして数えられています。

バイクで奥多摩湖まで来たら、そこから「見はらしの丘」という1~2時間程度の散歩コースを歩いてみれば周囲の景色を十分に堪能できます。

ベストシーズンは紅葉深まる秋の時期ですが、春先の桜や夏場の青空や緑もまた美しいので一年を通してそれぞれの風景を目にすることができます。

より本格的にトレッキングをしたいということならば、大多摩ウォーキングトレイルという約3時間かけて湖全体を見て回るタフなコースにチャレンジすることもできます。

体力に合わせていくつかのコースを選べるので、もし散策をするなら歩きやすい格好やお弁当などをきちんと用意して万全の体制で望んでもらいたいです。

散策中で特におススメなのが「ドラム缶橋」という湖面に浮かべる形でかかっている橋です。

これは実際にドラム缶を使っているわけではないのですが、広い湖面の上を歩いているかのような不思議な気持ちになることができます。

ドラム缶橋は奥多摩湖内2箇所にあるので、行き帰りでわたってみるとよいでしょう。

ツーリングをするまでの道もまた絶景

奥多摩湖があるのは御岳山向こうという自然風景あふれる場所なので、そこに辿り着くまでもまた大きな楽しみがあります。

バイクでアクセスをするときには高速道路から国道411号線こと「青梅街道」を使うことになります。

青梅街道は国道411号線のうち青梅駅を過ぎてからの道のことをいいますが、多摩川に隣接しながら奥多摩湖までを誘導してくれる走りやすい道路となっています。

途中には「蜂谷橋」という真っ赤な塗装の橋があるのですが、こちらの赤色が周囲の山々の緑にとても良く生えます。

運転中にはいくつも息を呑むような景色があるので、見とれないように細かく休憩ながら向かっていきましょう。