皇居東御苑の特徴
皇居東御苑は、東京都千代田区にある皇居に付属している庭園です。
宮中に行事が無いときは、無料で一般公開されています。
広さは21ヘクタール、東京ドーム約4.5個分で、かつての江戸城の本丸・二の丸・三の丸があった場所に位置しています。
江戸幕府の将軍の住居や天守閣があったところに、現代の天皇の庭園ができたというわけです。
天守閣は残っていませんが、その跡地は今でも見ることができます。
江戸城の本丸の跡地は、今は芝生となっています。
1963年に特別史跡に指定され、その5年後からは一般公開が始まりました。
池や森林、広い芝生などがあり、都内で自然を感じることができる観光スポットとして人気を集めています。
皇居東御苑の見どころ
皇居東御苑に赴いたときに、まず見えるのが立派な出入り門です。
皇居東御苑には「大手門」「平川門」「北桔橋門」の3つの出入り門があります。
その中でも大手門は江戸城の正門で、参勤交代で諸大名が使った門として知られています。
門以外にも、天守閣跡や、唯一現存する江戸城の遺構である富士見櫓など、歴史を感じることができるスポットが多くあります。
歴史と自然が共存しているところも、皇居東御苑の見どころです。
13種類の竹が植えられた竹林、バラ園、30種類の桜がそろう桜の島など、丁寧に整備された自然を楽しむことができます。
ニシキゴイが放流されている池もあり、忙しない東京の真ん中でリラックスできる空間となっています。
広大な芝生の広場になっている江戸城の本丸跡では、ピクニックやスポーツを楽しむことができます。
春には桜が咲き、お花見を楽しむ人も多くいます。
皇居東御苑のおすすめルート
皇居東御苑を散策する際は、やはり江戸城の正門である大手門から入場したいですね。
入場するとまず目に入るのが、「三の丸尚蔵館」です。
三の丸尚蔵館には、皇室に受け継がれる絵画や工芸品などが展示されています。
同じ場所に休憩所もあるので、遠方から来た人はここで一息ついても良いでしょう。
三の丸尚蔵館を出て少し進むと、「大手三ノ丸跡」があります。
現在は跡地となっていますが、歴史マニアにはたまらないスポットです。
その先では、「同心番所」「百人番所」「中ノ門跡」など、江戸城の警備をつかさどる設備を見ることができます。
最後の門、中雀門を超えると景色は変わって、豊かな自然や広場などに出ます。
本丸跡には休憩所もあるので、ここで小休憩をはさんでも良いでしょう。
休憩後は北はね橋門沿いを進み、菅原道真を祀る「梅林坂」を下ります。
坂を下りきると「平川門」に到着し、皇居東御苑の旅は終了です。
平川門の近くには、罪人を送り出すための「不浄門」があります。
マニアックなスポットですが、通常のお城見学ではなかなか見られる設備ではないので、ぜひ一目見ておきましょう。