癒しを求めて「前野原温泉」


歴史のあるさやの湯処

板橋区前野町にある、歴史を感じさせる建物と四季折々の美しさを醸し出す庭園が有名な「前野原温泉 さやの湯処」をご存知でしょうか。
何となく昔懐かしいようなこの日帰り温泉の佇まいに、心惹かれて訪れる人も多い場所で、ツーリングスポットにもなっています。
今回は、そんな歴史のあるさやの湯処をご紹介しましょう。

まず、館内に入ると、目に入るのは枯山水の苔庭と食事処「柿天舎」です。
ここがさやの湯処の始まりでした。

実は、この建物は元々、物づくりに一生懸命携わったある事業家の住宅だったのです。
この建物は戦後まもない昭和21年の1946年に、現在は食事処「柿天舎」になっているところにつくられました。
今は苔で覆われている庭園は、その翌年、日本全国から集めた銘石を使ってつくられたのです。
その後、50年余り、この建物と庭園はそのまま、この場所にありました。

しかし、1996年になると、隣にあった会社の工場と事務所が移動することになり、この建物と庭は、手入れのされない空き家になってしまったのです。
かつての美しさは過去のものとなり、建物は取り壊される寸前でした。

しかし、それでも何とかならないかという人々の想いがありました。
何年もの間、新しい姿を模索していたところ、古家再生の建築家降幡廣信氏と作庭家小口基實氏によって、この昭和の住まいは現在の姿に再生されたのです。

それが現在の「さやの湯処」の姿になります。
主は昭和21年に建築してから、亡くなるまでの24年間をここで過ごしました。
ここは、そんな主の思いを受け継いだ湯処なのです。

魅力は温泉と食事

「さやの湯処」の魅力の一つは温泉です。
こだわりのある源泉かけ流しのお湯で、本物の温泉を楽しめます。
ウグイス色の優しくまろやかなお湯は、肌に優しくなじむでしょう。

「お食事処 柿天舎(してんしゃ)」も魅力的です。
こだわりの国産そば粉の蕎麦や季節の素材を使った海鮮丼、天ぷらのセットメニューなどが人気です。
そんな美味しい料理を楽しみながら、庭園を眺められます。

ここの「柿天舎」という名は、建主の雅号「柿天」からつけられました。
主の住宅への思いを受け継いでいる名前です。

庭園を楽しもう

ご紹介した温泉や食事の他に庭園も楽しめます。
四季折々の美を楽しめる日本庭園に心を癒される人は多いでしょう。
日本ならではの和の空間で心身ともにリラックスできます。
露天風呂に浸かりながら、庭園の風景を眺望するのもおすすめです。

ルートは東京ドーム付近から国道に行く

ツーリングで、ここの場所に行く際は、まずは東京ドームに出ます。
その付近から、国道254号に出て北西に進むと、板橋区が見えてくるはずです。

そこから環七通りに出て、東新町の交差点を右に曲がります。
そうすると、都道445号に入るので、見次公園を目指して走ってください。
「前野原温泉 さやの湯処」にたどり着くでしょう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です