中古車はハンドルストッパーをチェック


ハンドルストッパーとは何か

バイクについているハンドルストッパーとは、ハンドルを切りすぎて、ボディーのタンクなどに触れないようにする部品のことです。
フレームとセンターステムの間に取り付けられています。
ハンドルがボディーに干渉してしまうと、部品が破損してしまったり、巻き込み事故が起きたりします。
パーツ自体はとても小さいですが、バイクの安全性を保つうえでハンドルストッパーは欠かせないのです。

また、ハンドルストッパーによってハンドルの切れ具合を調整できます。
上級者になると自分でハンドルストッパーを調整して、好みの切れ具合にします。
バイクを移動手段ではなく、競技のために使う人は、ハンドルの切れ具合でパフォーマンスが変わるのです。
ただ、安全性に大きく関わることなので慣れないうちはプロに調整してもらうようにしましょう。

ハンドルストッパーを確認するべき理由

ハンドルストッパーは小さく強度の低いパーツであるため、転倒事故などの強い衝撃ですぐに壊れたり、変形したりします。
このハンドルストッパーが破損していたり、修理跡や溶接跡があったりすると、そのバイクは事故車である確率が高いのです。
事故車であることを隠して査定に出す人や、無事故車としての値段で中古車として販売する悪徳業者もあるので、事故車かどうかはある程度は自分で確認できるようになっておくべきでしょう。

事故車と知らずに中古で買ってしまい、車体にトラブルが起こると様々な問題が発生します。
まず何よりも、自分の身に危険が及びます。
欠陥があるバイクは、運転時に正常に動作しないことがありますし、発火の恐れもあります。
そのバイクを修理に持って行けば、もともと破損のあった箇所の修理代を払うのは自分です。
また、仮に問題なく乗れていたとしても、そのバイクを売却する際に査定で事故車と判断されてしまったら、自分は事故を起こしていないにもかかわらず、事故車分の買い取り額しかもらえなくなります。

ハンドルストッパーの確認方法

ハンドルストッパーの確認箇所は、まず見た目です。
変形していたり、溶接の後があったりした場合は、事故を起こした後に修理した可能性が高いです。
また、ハンドルを左右に切ってみてタンクに触れてしまうようであれば、ハンドルストッパーが正常に動作していないことになるので、故障しているということになります。

そのような欠陥が見られる場合は、そのバイクを販売している店に確認しましょう。
事故車であることを見逃しているか、隠している可能性があります。
ただ、ハンドルストッパーは消耗品なので、事故が起きていなくても破損することはあります。
ハンドルストッパーだけで決めつけずに、あくまで参考程度にとどめておくようにしましょう。