埼玉県秩父にある有数のサイクリングロード
オートバイに乗るライダーさんの中には、ロードバイクで自分の足を使って回るサイクリング好きの方も多くいます。
そんな2つのバイクライダーさんにおすすめできるのが埼玉県秩父地方にある有間峠です。
バイクで回っても、自転車で回ってもどちらもそれぞれの楽しみがあるので日にちをずらして両方で走ってみるというのも楽しい方法です。
都内から日帰りで出かけるには距離感としてもちょうどよく、午前中に出て夕方に戻るまでの間の時間をぴったり使い切ることができます。
ところでこの「有間峠」というのは実際につけられている地名ではなく、通る人達がつけた俗称です。
なのでカーナビなどで「有間峠」を検索しても存在しないことになっているのでそこは気をつけておいた方がよいかもしれません。
正しくは秩父市と名栗村の境にある有間山の山道のことで、特に南側の山越えルートのことをそう呼んでいるようです。
自転車の場合にはかなりアップダウンが激しいので、途中の水分補給や栄養補給のための装備はしっかり整えて、体調を万全にしてから出かけてください。
難所と呼ばれる峠道に挑戦
有間峠はそこを走行するライダーたちから難所と表現されることもあるほどきつい山道です。
それは非常に坂の勾配が急であることの他、道が狭く場所によっては枯れ木や落ち葉などで埋められているほどになっていたりするからです。
一応林道の崖側にはガードレールがありますがところどころ途切れている部分もあり、あまり軽い気持ちで登ってしまうと途中で挫折をしてしまうようなこともあります。
注意をしたいのが春先のまだ肌寒い季節で、気温の低い山道では道路上に雪がまだ積もっているようなこともあり、そのため進めなくなってしまっていることもあります。
ただ山道は夏場はちょうどよく風が冷たくなるので、避暑のためにツーリングに訪れるというのはいい方法です。
反対に坂道を戻るときには急勾配を駆け下りることになるので、思っていたよりもずっとスピードが出やすくカーブでは大変危険になります。
都内の渋滞とは無縁の閑静な道路ではありますが、調子に乗って全力で走っていると思わぬ怪我をすることもあるので訪れるときにはきちんと装備を整えるとともに事故を起こさないように慎重に運転していきましょう。
なお初めて訪れる人の大半は事前に組んでおいたスケジュールどおりに到着することはできませんので、体力的にも時間的にもギリギリではなく余裕を残して予定を立ててください。
夜の有間峠は絶景
日帰りでのツーリングに最適の有間峠ですが、実はここはもう一つ関東内での絶景夜景スポットでもあったりします。
というのも有間峠のある秩父地方は関東平野をちょうど見下ろすことができる位置にあることから、山頂付近から東京~埼玉方面を見るとじゅうたんのように敷かれた夜の明かりを見ることができるのです。
この夜景の写真を撮りにわざわざ訪れるカメラマンさんもいるくらいなので、一度は見ておきたいところです。
ただしこの有間峠は24時間通行できるわけでなく、途中で21時以降通行禁止となってしまうところがあります。
でかけるときには往路だけでなく復路も考えてスケジュールを立ててください。