都内在住者ほど意外に行かないスポット
都内にはいくつもの世界的に有名な観光スポットがありますが、案外都内に住んでいるほどそうした有名なところには行かないものです。
「いつでも行ける」という気持ちがあるので、ついつい後回しにしてしまっているということかもしれません。
そこでバイクに普段から乗るライダーさんには、休日の短いツーリングスポットとしてそうした都内近郊にある場所をあえて選んでみるということをおすすめしたいです。
そんな都内にある観光スポットの中でも、ライダーさんが多く訪れている場所として「柴又」が挙げられます。
柴又といえば映画「男はつらいよ」シリーズのホームタウンとして有名になった街です。
昭和の時代に作られた映画ではなつかしい日本の下町風景を描いていますが、柴又は映画から数十年が経過した今もまだ昔の名残を感じさせてくれる雰囲気たっぷりの場所となっています。
柴又周辺はそのままバイクでぐるぐると走っても楽しいし、お蕎麦屋さんなどおいしいグルメのお店もいくつかあるのでそうしたランチがてらの散歩にもおすすめです。
柴又散歩の見どころ
柴又をめぐるツーリングに行くなら、まずその基幹道路になるのは「柴又街道」です。
柴又街道はちょうど都内東部を流れる江戸川と京成電鉄京成金町線の線路の間を走っている道路です。
江戸川を超えればすぐに千葉県市川市になるので千葉方面から訪れる人にとってもわかりやすくなっています。
柴又街道の中程「柴又帝釈天前」の信号を東側に折れるとすぐに柴又帝釈天が見えてきます。
反対に西側に向かうと柴又駅があるので、葛飾区周辺にあまり詳しくない人はこの駅前を起点にしたルートを立てていくのがよいでしょう。
駅前に着くと早速寅さんこと渥美清さんの銅像が立っているので、そこで写真撮影などをするのがおすすめです。
なおこの銅像、等身大の大きさの上にかなりリアルに作ってあるのでその出来栄えに見る人は必ず驚きます。
帝釈天に行くなら、近くにある帝釈天参道にある下町風情を楽しみたいところです。
葛飾区はかつて「おもちゃの町」と言われていたこともあり、帝釈天参道には古き良き時代を写すおもちゃに関わるお店があります。
「柴又のおもちゃ博物館」は大人でも昭和を知らない若者でも一目でわくわくさせられる外観をしているのでこちらもぜひチェックしてみてください。
参考>>魅力いっぱい!?の葛飾を紹介
実際の生活感も柴又の魅力
帝釈天や寅さん博物館のような有名な観光地もいいのですが、柴又の本当の魅力はそこに実際に暮らしている地元の人たちの生活感にあります。
例えば参道を歩けば今ではすっかり見かけなくなった八百屋さんがあったり、駄菓子屋さん、さらにはなんとお米屋さんがあったりします。
そうしたお店はまだまだ現役でたくさんの人が実際に利用をしていたりするので、まだまだ失われていない商店街の魅力を地元の人に混じって堪能してみるとよいでしょう。
さらに歴史を感じるスポットになっている「矢切の渡し」も一度は行ってもらいたい場所です。
「矢切の渡し」とは江戸川を渡るための船着場ですが、こちらは江戸時代初期から使われてきたとされています。
不定休ではありますが実際に船に乗ることもできるので、また違った東京の景色が見える渡し船にもぜひチャレンジしてみてください。